【淋病(淋菌感染症)に関するご質問】
Q:淋病(淋菌感染症)って何ですか?
A:淋病とは、淋菌という細菌を原因菌とする古典的な性感染症の一つです。男性は主に尿道炎を起こし、尿道から上行性に侵入すると前立腺炎や精巣上体炎を起こし、治癒後も精路通過障害による不妊症などの後遺症を残すことがあります。女性は主に子宮頸管炎を起こしますが、淋菌が上行性に侵入すると子宮内膜炎・骨盤内感染症(卵管炎、卵巣炎、骨盤腹膜炎など)腹膜炎・肝周囲炎などを起こします。骨盤内感染症の後遺症として不妊症となる事があります。また、淋菌は咽頭炎(口腔性交による)・肛門直腸炎(肛門性交による)成人の結膜炎や新生児の結膜炎(分娩時の産道感染による)を起こします。さらに淋菌が血中に侵入し、敗血症・心内膜炎・髄膜炎・関節炎などの全身感染症を起こすことあります。
Q:おしっこをする時に激痛を感じ、黄色い膿のようなものが出てきます。淋病(淋菌感染症)の可能性はあるでしょうか?
A:可能性は非常に高いです。この様な症状が出た場合は、お早めに病院に行かれる事をお勧めします。
Q:喉も淋病(淋菌感染症)になると聞いたのですが、こちらでSTD(性感染症・性病)検査も治療もできますか?
A:咽頭淋菌性感染症の診察や検査も行っています。
Q:淋病(淋菌感染症)の自覚症状がでて、痛くなってから何日くらいに検査するのがいいですか?
A:自覚症状があればすぐに、検査と治療をお勧めします。
Q:淋病(淋菌感染症)は治療からどれくらいで治りますか?
A:基本は、内服薬を1~2週間服用して頂ければ治りますが、服用後に再検査をして陰性を確認する事をお勧めします。
Q:淋病(淋菌感染症)で死に至ることはありますか?
A:淋菌でも血中に侵入すると、全身感染症を起こす事がありますので、気になることがある場合には早めの受診をお勧めします。
Q:男性と女性の淋病(淋菌感染症)の違いはなんですか?
A:男性の淋菌性尿道炎の診断(尿道口より濃い黄色調の膿の排出・排尿痛・尿道口の発赤)は症状などで、比較的容易に診断できますが、女性の場合は無症候性感染といって、症状が乏しいため自己判断では見落としやすくなります。
Q:パートナーやSEXの相手が淋病(淋菌感染症)を持っていなくても、淋病(淋菌感染症)になる可能性はありますか?
A:淋病は性感染症と言われていますが、性行為のみで感染するとは限りません。
Q:淋病(淋菌感染症)はお風呂やプールで感染しますか?
A:お風呂やプールの水の中での、感染の可能性はかなり低いですが、タオルの共有等での、感染は十分に考えられますので、感染者との共有は、避けられる様にしてください。
Q:日本人と外国人ではどちらが淋病(淋菌感染症)の感染率(所有率)の可能性が高いのですか?
A:近年、淋菌感染症は欧米先進国では減少傾向にあるものの、東南アジアやアフリカなどの発展途上国においては依然として蔓延しています。1990年代半ばより男女とも増加傾向を示しています。